繊細バックパッカー

旅を通じた人との出会いを大切にしています。英語、環境問題、旅行、ワーホリのことなど。

多様性とは?今こそ見たい番組「Queer Eye」

精神疾患LGBT発達障害、ひきこもり...
いろんな問題が取り上げられるようになり、そういった人たちが声をあげられる社会に少しずつ変わってきました。
また、上記の問題がないにしろ、何かしらの”悩み”や”生きづらさ”を抱えて生きている人は多くいると思います。

だからこそ見てほしい番組があります。
Netflixで配信されている「クィア アイ Queer eye」という番組です。

1.クィアアイとは

これはNetflixの番組で様々な分野のプロフェッショナルの5人が様々な悩みを抱えた人を変えていくNetflixの番組です。
この番組を見ていて好きな方もいるかと思います。
2018年にエミー賞も獲っています。

Fab5とは
ゲイの5人組で、【カルチャー、フード、インテリア、ファッション、ヘアスタイル】
この分野のプロフェッショナルの5人が、依頼人の内面と外見を変えていきます。
 

日本でも昔、外見にコンプレックスを抱える人が美容整形などで人生を変える番組がありました。今でもダイエットや服装で人を変える番組がありますね。
もちろん、外見が変わって性格も変えられたら素晴らしいことだと思います。でも、外見が変わっても心がそのままであれば、コンプレックスは癒されるのでしょうか?

クィアアイでは、外見だけでなく心も変えていきます。そのため内面の部分への対話も行われています。
今回私自信も励まされるこの番組の良いところを挙げてみました。

2.なぜクィアアイが良いのかについて個人的な考察

【多様性を知ろう】

クィアアイには様々な人が出てきます  
LGBT
・障害者
・シングルマザー、ファザー
・ルーツを別の国にもつ移民、または2世、3世など

日本も近年、外国人労働者が増えたり、観光客が増えたりしています。それは白人、黒人、アジア人、日本人とひとくくりにできるものではないのです。
発達障害LGBTといった見た目に分からない部分は、カミングアウトできる人もいれば、抱え込んでしまうことも多くあります。その反面、ハーフや海外から来た人は、外見という見た目で判断されてしまい辛い経験をされることもあるでしょう。

日本はこういう議論が遅れていると言われます。
そして、いわゆるマイノリティといわれる人を特別視する傾向がとてもあります。

いろいろ原因はあるでしょうが、私は日本では今までそういう人が少なかった(または言える状況じゃなかった)から、対応に慣れていない人が多いのも一因だと考えています。じゃあこの多様性を知ることから始めよう。
多様性のある社会とは「いろんな人がいていい社会」だと思います。

世間では美しいほうがいいとか、勉強ができるほうがいいとか、表面上のことばかりが取り上げられやすいですよね。
雑誌でもテレビでも「これはいい・だめ」という伝え方は分かりやすいので用いられがちですが、創造力や考えることを省かれているような気がします。

ひとつひとつの回に、それぞれの人の歩んできた人生があります。

だから断片的なイメージや外見だけで判断できるものでない。

また、日本でも差別があるように差別はアメリカでもあります。
Fab5は全員がゲイであり、またルーツを別の国にもつ人もいます。
彼らもいわゆる”マイノリティ”として生きてきたから、依頼人に共感できることがたくさんあるのだと思います。


【誰もが悩みはある】

悩みがない人は少ないのではないでしょうか。しかし日本は”他人に迷惑をかけない”教育のせいか、他人に弱みをみせたり頼ることが苦手な人が多いです。
失敗にも寛容とは言えません。
メディアでは綺麗、完璧なものが取り上げられがちです。

また、どうしても見た目やイメージ、自分の印象で「あの人はうらやましい、あの人は優れている、劣っている」ととらえてしまいがちです。

完璧な人なんていません。
クィアアイでは、外見だけでなく心も変えていきます。そのため内面の部分への対話も行われています。
例えば、髪型や服装に全く気を使わない人に対して、そうなってしまった背景は何なのかを分析していきます。

仕事柄のイメージなのか、忙しいから時間がないのか、家族背景や生い立ちがそうさせたのか。引きこもってしまった人に対して、原因やきっかけはどこにあるのかなど。


毎回、Fab5の5人の心に響く言葉、自分を受け入れて変わろうとする人たちの行動や笑顔から励まされることがたくさんあります。

そして、依頼人は自分の弱さや悩みの根本の部分に対して向き合うことになります。
しかしFab5は彼らを否定するようなことはしません。「あなたは今のままではダメだ」と全否定するのではなく、その人の背景にあるものを理解し尊重したうえで、「こう改善したほうがいい」と助言してくれるのです。
料理でも、インテリアでも、服装も、美容もその人が無理なくできそうなもので揃えてくれたり、個性・文化・家族背景を考慮して考えてくれています。


【おわりに】

私自身、世間的にはこうだとか、周りからどう思われたいかとか「評価」を勝手に自分でしてしまっているところがあります。それを周りにも評価してしまっているのかもしれません。
でも、「クィア・アイ」を見たあとに心が穏やかになれるのは、ダメな自分てもいい、それを変えたかったら変えることもできる、と教えてくれているような気がするからです。
読んでいただきありがとうございました。


この番組から学ぶことはたくさんあるので、ぜひ見てほしいです。
Netflix契約してない方でも、初月無料でお試しできます。

日本版のクィア・アイの放送が決まっています。
アメリカとは違った環境で、Fab5が日本人にどうやって切り込んでいくかが楽しみです。

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