繊細バックパッカー

旅を通じた人との出会いを大切にしています。英語、環境問題、旅行、ワーホリのことなど。

Life is easy. Why do we make it so hard

「Life is easy.」

そう思うことが出来ていますか?

私はできていないです。どうやって仕事しよう、将来のお金どうしよう。買いたいものがある。

 


Life is easy. Why do we make it so hard? | Jon Jandai | TEDxDoiSuthep - YouTube

みなさんはこのTEDtalk動画を見たことがあるでしょうか。

タイ人のJon Jandaiという人の話です。

一番おススメしたいTEDtalkを挙げるなら、この人を挙げるでしょう。今までの価値観がひっくりかえされるかのような動画です。

 

彼はタイ北部のチェンマイ郊外に”Pun Pun organic farm”を始めて、今ではタイ人の若者だけでなく海外からもこの場所に持続可能な農業、生活を学びに来る人が多くいます。

しかし、彼が最初始めたころは誰も理解してくれず、彼のことをクレイジーだ、アブノーマルだと言っていました。

 

 Pun Pun FarmとJon Jandai

彼の話を少し紹介します。

彼はタイの田舎で生まれました。でも、都会から来た人たちに「田舎にいては貧しい、バンコクに行ってお金を稼いだほうがいい」と言われ、バンコクに行きました。しかし1日8時間働いているのに、田舎にいたときよりも”貧しい”のです。安いご飯しか食べれず、狭い部屋に住む。高い洋服を買うために貯金する。彼は大学も辞めて故郷に帰りました。

 

故郷に戻ったら、1年に2か月お米を作る為に働けば家族を養える。小さい庭を持って、毎日1日15分だけ農作業すれば野菜が育てられる。余った分は売ればいい。家も自分で造ればいい。短時間の労働で食べるものに困らずに生きていけるのです。

 

世界中にたくさんの大学があって、大学を卒業した”賢い”人たちが大勢いる。なのに、その”賢い”人たちは1日長時間働いているのに「お金が足りない」と感じ、35年ローンを組む。

大学で建築や農業を学んで生活が便利になる反面、それが土地開発や農薬を使った農業によって環境破壊につながっているかもしれない。(関係者の方いたらすいません。)

つまり、私たち自身が生きることを難しくしているのだと。

時間に余裕があれば、自分と向き合う時間ができ、人生に必要なもの理解することができます。でも現代はその余裕がない。

私たちの中で”当たり前”になっているライフスタイルに彼は疑問を唱えています。 

 

Pun Punがやっていること

「種の保存」Seed Saving 

Pun Punがやっていることの主な目的はSeed Saving、つまり種を守ることです。種を守ることは食べ物を守ること。私たちは食物なしに生きていけない。

そして、健康でいるには農薬や化学的な薬品を使わない野菜を食べること、それだけなのです。

そして種の種類も減ってきていることに警告を鳴らしています。50年前は米の種類は20000種以上あったのに、現在では200種しかない。様々な種類の種子を保存することは、災害や洪水が起きても作物が全滅しない。

 

「学び」 ボランティア・ワークショップ

ボランティアスタッフはここで長期滞在しながら、生活を通じて持続可能な環境づくりを学んでいます。また、ワークショップを通じて家を造る体験をしたり、学ぶ環境を提供しています。ここには、持続可能な生活に興味のある人、仕事のストレスで疲弊した人、離婚した人、無職の人、様々な人が人生を気楽に生きられるために国内外から学びに来ます。

 

「共存」 自分とのつながり・周りとのつながり

Jandaiは自分自身とつながること、周りのコミュニティとつながることを説いています。それこそ利益ばかりを追求することよりも大切だと。Pun Punは集めた種子を周りの農家に分け合っています。それがコミュニティとして存続していく最善策です。

日本でも田舎に行けばまだ、近所で野菜を分け合ったり、助け合うコミュニティがあるでしょう。私の実家は郊外の住宅地ですが、近所の年配の人たちはみんな家庭菜園をしています。時々、野菜や果物を分けてくれる人もいます。昔からの当たり前の近所づきあい。ああ、これが大事なのだと改めて気づかされました。

 

 

以下は私の考えです

足るを知る~Enough for Life~

この話を衝撃的に感じた人は資本主義に飲み込まれているのでしょう。私もそうです。 そんなこと言ったって、家計を支えないといけないじゃないか、みんな農業しなくてもいいじゃないか。と考える人もいるでしょう。

私も衝撃を受けたもののまだ答えは出ていません。でも当たり前のような生活に感じる息苦しさの原因が、少し分かった気がします。 

 

断捨離やミニマリズムように、”足るを知る” 素晴らしさを実感する人が増えて来ています。”モノ”を持つことについて、足るを知ることができたのなら、人生も同じように考えられたらもっと生きやすくなるのかなと思うのです

 

自分自身で人生を難しくしていませんか?

このTEDtalkは世界中の人に影響を与えています。最初は誰もJendaiのことを理解してくれずクレイジーだと言っていました。でも、少しすつ賛同する人が増え、彼はTEDに出たり、今では世界中から講演依頼が来るのです。(彼は呼ばれていくので無料で旅行できるのです)
資本主義社会に生きている以上、お金を稼ぐことは避けられないのかもしれない。でも、少しだけ考え方を変えたら、もう少しシンプルに生きられるのかもしれない。
日本でも、少しずつライフスタイル変えていく人がいる反面、まだそれは少数派でしょう。タイでもそうです。
でも、Pun PunやJandaiの考えが少しづつ世界に広まっているように、少しずつ考え方を変えていける人が増えたらいいなと思うのです。私もまたその一人。

  

この動画は日本語字幕で見れるし、彼の英語もシンプルで分かりやすいので英語を勉強している人にもおすすめです。

 

 実は今回、タイのチェンマイに行き(私の大好きな街です)時間が作れたのでPun Punファームに行ってきました。

次回そのことを書きたいと思います。

 

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